かつてのディフェンダーを彷彿とさせる無骨な外観のピックアップトラックが登場。英国のイネオスが手掛けたグレナディア・クォーターマスターは、BMW製3.0L直6エンジンを搭載し、高い悪路走破性を誇ります。
オフロード向け大型ピックアップトラック
英国の自動車ブランドであるイネオスは、7月13日開幕の英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で、ピックアップトラックの新型グレナディア・クォーターマスターを発表した。
ベースとなったSUVのグレナディア(全長4856mm)より305mm長く、標準的なユーロパレットを積載できる長さ1564mm、幅1619mmの荷台を持つ。荷台には400Wのパワーテイクオフと4つのタイダウンリングが装備され、テールゲートは開いた状態で225kgまで支えることができる。
グレナディア・クォーターマスターの牽引能力と積載能力は、ベース車と同等だ。最大3500kgまで牽引可能で、最大積載はガソリン車で835kg、ディーゼル車で760kgとされる。
パワートレインとBMW製3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載。ガソリンは最高出力286psと最大トルク45.9kg-mを、ディーゼルは最高出力249psと最大トルク63.5kg-mを発生する。このパワーとトルクは、2速トランスファーケースを備えたセンターデフを介して四輪に供給される。
フロント・ディファレンシャルとリア・ディファレンシャルはオプションで用意される。
イネオスは、「クラストップ」のオフロード性能を持つとしており、最低地上高は264mm、最大渡河水深800mm、アプローチアングル35.5度、ブレークオーバーアングル26.2度、デパーチャーアングル22.6度である。
グレードとしては、「レギュラー」、「トライアルマスター」、「フィールドマスター」の3種類が設定され、これもSUVのグレナディアと同様だ。価格はベースモデルで6万6125ポンド(約1200万円)から。