「世界を牛耳る悪の秘密結社」を祭り上げたのは誰? 230年以上も語り継がれた“イルミナティ陰謀論”の真相は…

インターネットを中心に情報が溢れ、ただでさえ事実の見極めが難しいこの時代、荒唐無稽な「陰謀論」を信じてしまう人が増えている。コロナ禍、不況、先の見えない生活への不安から、藁をも掴む気持ちで陰謀論に救いを求めてしまう人が多いのかもしれない。  ここでは、さまざまな都市伝説や陰謀論の信憑性を検証した『謎解き「都市伝説」』(彩図社)より一部を抜粋。世界中で信じられている「秘密結社フリーメイソン」と並んで有名な伝説「超秘密結社イルミナティ」の真相を解き明かす。(全2回の2回目/前編を読む) 『超秘密結社イルミナティ』伝説の内容は…  世界征服を狙う秘密結社フリーメイソンの陰謀は、一般の人々の間でもかなり広く知られるようになってきた。だが、フリーメイソンの裏にさらなる超秘密結社が隠れていることをまだ多くの人が気がついていない。フリーメイソンを裏から自在に操る人類史上最悪最強の超秘密結社、それが「イルミナティ」だ。  超秘密結社イルミナティは1776年5月1日、ドイツ南部のバイエルン王国で結成された。その地名から「バイエルン啓明結社」とか「バヴァリア幻想教団」などとも呼ばれている。イルミナティを創造したのは、当時インゴルシュタット大学で法学部教授を務めていたアダム・ヴァイスハウプト(※1)。彼はまたフリーメイソンの会員でもあった。  ヴァイスハウプトは、当初イエズス会士から教育を受けていた。だが彼はやがて既存の教会に対し激しい嫌悪を抱くように変わっていき、さらに教会や王や貴族といった上流階級だけでなく、国家や社会規範などすべての権威を打ち倒す必要があると考える危険思想へと染まっていった。人類を堕落させ、精神的な奴隷とすることを目的にした超秘密結社イルミナティは、こうして結成された。  悪の組織イルミナティは、結成後3000人を超える会員を擁する大結社へとすぐに成長していき、今もまた人類の歴史をその裏から誰にも気が付かれぬようにそっと操っているのである。 『超秘密結社イルミナティ』伝説の真相 「イルミナティなんて団体、本当にあるの?」という質問を時々聞くが、その問への正しい答えは、「かつては確かに実在していた結社」ということだ。つまり過去完了形の団体であって、イルミナティは昔は存在していたものの、今はもう解散して存在していない。  今もイルミナティと名乗っている団体がいくつかあるにはあるが、それはかつて実在した本物のイルミナティの名を借りているいわば「真似っ子団体」に過ぎず、消え去った元祖イルミナティとは何の繋がりもない。 最強の秘密結社「イルミナティ」の実像  イルミナティやフリーメイソンといった秘密結社が活発な活動をしていた1784年、バイエルン王国はこれら秘密結社の存在に危惧を抱いて、あらゆる結社の活動を停止する勅令を発令した。この勅令によってまだ結成8年目だったイルミナティは、大弾圧をくらうこととなった。弾圧によって自分の身に危険を感じたアダム・ヴァイスハウプトは、近隣のザクセン=ゴータ=アルテンブルク公国へと亡命、そのままバイエルン王国に帰ることもなく亡命先で30年近く過ごし亡くなっている。  つまり秘密結社イルミナティが、この世に存在できていたのは10年足らずに過ぎず、フランス革命が起きる前に解散させられていた組織だったのである。  それでも潰れて230年以上たった現在でも、裏で世界を操る「悪の秘密結社」とか言われ続けているのだから、秘密結社「イルミナティ」、はある意味大したものではある。最もこれは「イルミナティ」そのものの成果というよりも、よってたかって「イルミナティ」を世界を牛耳る悪の秘密結社に祭り上げてしまった陰謀論者のみなさんの業績といえる。 イルミナティとフランス革命の意外な関係  すぐに潰れてしまった軟弱組織イルミナティが、延々と生き続ける「世界を牛耳る悪の秘密結社」へと祭り上げられたのは、イルミナティが潰れた後に起きた「フランス革命」のお陰だった。…

サウナのあとにキャリアの上で整います! アウトドア遊びの粋な楽しさ無限大! “バグトラ”の世界がサイコーすぎ!

キャンプや荷台泊はもちろんのこと、薪ストーブの搭載で冬キャンもバッチリこなせるオーバーランダー軽トラの真打ちがバグトラこと青森ターボーのバグトラック。東北青森の大自然を知り尽くしたアウトドア遊びの達人であるショップ代表の豊富な経験値がいかんなくフィードバックされた、フィールドギアの小さな本格派としての揺るぎない魅力をこのページから感じて欲しい。 道幅の狭い悪路もスイスイ走れてフットワークも軽快な4駆の軽トラの機動力に着目し、あらゆるアクティビティで気軽に荷台泊やソロキャンプを楽しめるアウトドアビークルとして軽トラカスタムの新境地を切り開いた近年のトレンドセッターが、「カーファクトリーターボー」発の通称バグトラこと“バグトラック”。 生みの親であるショップ代表の山本さんは釣りとキャンプと波乗りを愛するアウトドア遊びの達人。極寒の真冬も寒中サーフィンや雪上キャンプに繰り出すほどのハードコアな筋金入りで、海と山に囲まれた地元青森の大自然でオールシーズンで遊び尽くせるフィールドギアとして自らの理想を直球でカタチにしたのがバグトラの真骨頂なのだ。 その第一弾である荷台テントキットの“キャンパープロ”はソロキャンプ愛好家に加え、実用的な幌トップとして一般的なユーザーからも高い支持を獲得。その手応えは山本代表自ら行ってきたインスタグラムでの反響に加え、最近は地元のバグトラ乗りのお客サンによるYouTube効果も実は大きかったりする。 煙突から煙をたなびかせるハイゼット2台の右側のキャンパープロ仕様のハイゼットジャンボは、実はそのバグトラ・ユーチューバー“青森の小野”ことお笑い芸人の小野ますのぶさん本人の愛車。自身のプライベート中心のYouTubeチャンネルで以前はランクルでの車中泊ライフを紹介していたが、動画ネタで訪れたターボーで現車を見てひと目惚れ。そして今から2年前にバグトラを購入してからはテント内での炊事やコタツ使用など、ソロキャンプ荷台泊でのユニークな使いこなしでバグトラの魅力を幅広く伝えてきた伝道師だ。 「もともと車中泊好きでしたが、バグトラを手に入れたのを機にソロキャンプもハマり出しアウトドア遊びの自由度が一気に広がりました。なかでも一番やりたかったのが“薪ストーブで暖を取りながら冬キャンプ”で、バグトラの荷台テントなら可能と思ったのがなによりの購入目的です」と語る小野さん。実際に荷台の幌テントの中で薪ストーブを使いこなした昨年末の“軽トラ雪中キャンプ”の回は見事にバズり、再生回数207万を記録! チャンネル登録のフォロワー数も現在5万人オーバーに膨れ上がり、同時に豪雪のなかで冬キャン可能な本格派ヘビーデューティーな軽トラキャンパーとしてバグトラの知名度を一気にのし上げる結果となった。 そして小野さんに触発され、寒中サーフィンでの荷室暖房としてパネルバン仕様のバグトラに薪ストーブをインストールし、キット実用化に向けた試行錯誤を重ねてきたのがターボー山本代表。コンプリート車の新たなバージョンに加わったのが左のパネルバンで、薪ストーブを活用した本格的なフィンランド式ロウリュを楽しめる移動式サウナに早変わりするユニークかつ画期的なアイディア満載の1台。人里離れた森や山奥や海でキャンプとサウナを気軽に満喫できるオーバーランダー軽トラの決定版ここにありだ バグトラで青森の自然を遊び尽くすYouTuber どこでもサウナに早変わりするパネルバン仕様バグトラの発展版 ハイゼット特装車のパネルバンをベースにしたバグトラック第3弾が、その名も「サウナ無番地」。従来から新車コンプリートカーで発売中のパネルバンキャンパーの最新バージョンで、青森ヒバのウッドをあしらった内外装と地元アウトドアブランド特注の薪ストーブを装備。車内はキャビンと荷室の仕切りをカットして取り去った背抜き加工が行われており、開放感のあるユーティリティに加え標準キャビンながらもシートリクライニングが可能な点も見逃せない部分だ。なおベースカーは4WDのCVT車と5MT車があり、現行ハイゼットジャンボのLEDフェイスの「J-FACE」のほかブロー製のフェイスチェンジキット“ロックライダー”装着の「R-FACE」の2種類がチョイス可能だ。 【SP510Pハイゼット パネルバン新車 CVTパートタイム4WD】425.0万円〜 コンプリートカー価格425.0万円〜(J-face ハイゼットジャンボフェイス仕様 )430.0万円〜(R-face BLOW…

認知症は予防、改善ができる――、ヨーロッパの研究で明らかになった「真実」とは

備えあれば患い(憂い)なし――。私たちが日常でよく使うことわざで、中国の歴史書「 書しょ経きょう 」が由来とされています。今年5月、新型コロナ感染症の感染症法上の分類が変更され、それに先立ち3月13日からはマスクの着用が「個人判断」へと変更になります( https://corona.go.jp/proposal/ )。感染拡大が落ち着いてきたとはいえ、まだまだ油断できる段階ではありませんし、今後のウイルス変異によっては、再び社会状況が変わることも考えられます。決して「憂い」がなくなったわけではないので、マスク着用の有無だけでなく、的確な個人判断の「備え」が求められることは言うまでもありません。 英国で認知症発症者が減った理由  認知症対策も、備えたからといって憂いがなくなるわけではありませんが、無理のない範囲で実行していくことで、全身の健康維持につながるものばかりです。これまで3回にわたってお送りしてきた認知症対策の締めとして、今回は世界で行われている研究や対策をご紹介します。認知症の現在地、そして個人判断で行う日々の「備え」が見えてくるはずです。  まずは英国発の意外なデータから。  同国では三つの地域の住民(いずれも65歳以上)を対象に認知症の有病率を調べ、そのデータを基に認知症有病率の予測値を割り出す「CFAS研究(Cognitive Function and Ageing Study)」を実施しました。第1部(1989~1994年)と、約20年後の第2部(2008~2011年)に分けて調べた結果、第1部よりも第2部のほうの有病率が3割も減少していたのです。つまり、最近の高齢者の方が以前の高齢者に比べて認知症のリスクが低いことが示されたということ。  ちょっとびっくりですよね。我が国では、65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は15%以上、2012年の時点で約462万人に上ったことが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。それが、2025年には推計20.6%、730万人と増加し、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると結論付けています。あくまでも予測に過ぎませんので、再来年がどんな状況になっているかは「神のみぞ知る」ですが、「英国は減少」「日本は増加」と正反対になっている現実には、しっかりと注視すべきでしょう。  どうして英国はこのような結果を出すことができたのでしょうか。  それは、2005年から「心臓に良いことは、頭にもよい」(What’s good for your heart is good for your head)という標語のもと、国を挙げて認知症予防に取り組んできた成果と言えるのです。つまり、心臓病対策を認知症対策に 紐ひも づけて、禁煙や減塩のキャンペーンを実施したことが功を奏したわけです。  とくに英国人が大好きなパンを製造する業界と一緒に取り組んだところ、3年間で10%もの減塩を成功させました。結果的に、脳卒中、心臓病、糖尿病などの発症を抑えることができ、年間2600億円もの医療費を削減したそうです。 前回のコラム でも紹介した通り、それらの疾病は認知症発症に関わっていることは間違いありません。  そもそもパンの塩分が、人々の血圧に大きな影響を与えていたことも驚きですが、日本人の主食である「おコメ」の場合、そのままでは塩分ゼロでも、パン以上に塩辛いおかずとの相性が抜群ですね。一般的には、高血圧対策と認識されている減塩ですが、認知症を遠ざける効果もあることを、英国の成果が教えてくれているわけです。 Source taken from: https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230221-OYTET50019/2/

円高・円安は、消費者にとってどのような影響を与えるのでしょうか。いままで通り頑張って働いているのに生活が苦しくなってきた会社員の「円やすお」氏と、エコノミストの「永濱利廣」氏とともに、円高・円安が日本経済に与える影響について見ていきましょう。

値上がりの原因は、円安ばかりではない やすお:円高・円安になることで、消費者にもさまざまな影響があると思います。今、食品や電気代が高くなっていますが、これは円安の影響ですよね? 永濱:主因は化石燃料や穀物価格の値上がりですが、円安も加担しています。為替が消費者に与える最も大きな影響は、輸入商品の価格が変化して、買いやすくなったり買いにくくなったりすることです。 日本の場合は、輸入しているものが多いので、円安がマイナスに働く側面もあります。 やすお:エネルギーはほとんど輸入ですよね。 永濱:はい。日本は原油や天然ガスのほとんどを輸入に頼っています。エネルギー自給率は10%程度しかありません。だから、円安になるとそれらの調達コストが上がります。エネルギー価格が値上がりし、消費者の負担が増えます。 自前でエネルギー資源が採れる国は、資源価格が上がるとむしろプラスなんですけどね。 やすお:日本は食料品も輸入が多いですよね。 永濱:そうですね。小麦、大豆、トウモロコシ、コーヒー豆などの原材料は、日本で十分な量をまかなえず輸入していますから、円安になると、仕入れコストが上がります。それにともない、それらを原料にしている食料品の値段も上がっていきます。 たとえば小麦の値段が上がれば、パンや麺、お菓子が値上がりしますし、大豆の値段が上がれば、大豆製品や調味料が値上がりします。トウモロコシは家畜の餌になるので、この値段が上がると、お肉や乳製品も値上がりします。 やすお:飼料の値段が上がると、肉などの値段に派生していくのか。気づきませんでした。 永濱:ただ、今の値上がりはすべて円安が原因かというと、実はそれだけではありません。ロシアのウクライナ侵攻で、輸入品そのものが値上がりしています。 たとえば、ウクライナは小麦の世界的な産地ですが、ロシアの侵攻によって小麦の輸出が減りました。すると世界的に小麦が不足しますから、小麦の値段が上がるわけです。 やすお:輸入品そのものの値段が上がっている、という要素もあるんですね。 永濱:「値上げはすべて円安のせい」みたいなことを言っている人がいますが、それだけじゃないよ、と言いたくなります。 やすお:なるほどなー。…